場面:判断に時間がかかりすぎることへのフィードバック

W.Mさん
正確さと一貫性を大切にするタイプへのアプローチ

フィードバック後に部下が前向きになる「届く言葉」の使い方

「前例にないケースだったから、間違えないように確認していたのに……。判断が遅いと言われても、正解が見えない状況で適当に進める方が、もっと大きな問題になるんじゃないか。今までのやり方と違うことを急に求められると、どうしたらいいか分からなくなる」

  • NG 「判断が遅いよ。もっとテキパキ動いてよ」
  • NG 「いつまでも確認してないで、自分で決めてよ」
  • NG 「前例がないなら、適当に決めればいいじゃん」
なぜ逆効果か:「もっとテキパキ」「適当に決めて」という急かしや、正解のない判断の強要は、W.Mさんが避けたい「間違えること」への恐怖を強めます。安心して判断できる基準がないまま急かされると、ますます確認が増え、フリーズしてしまう可能性が高まります。
アプローチ 1|丁寧さの承認 + 事実の提示
💬
「W.Mさんはいつも丁寧に確認してくれるから助かってるよ。ただ先週、判断までに通常の三倍時間がかかってた場面があったんだよね」
アプローチ 2|一緒に振り返る姿勢
💬
「何があったか、一つづつ一緒に確認しない?」
アプローチ 3|受容 + 共感
💬
「そっか、それは困ったね。実は、前例にないケースで、どこまで自分で判断していいか分からなくなってしまって」
アプローチ 4|協働での解決提案
💬
「話してくれてありがとう。それなら、前例にないときの判断基準を、一緒に作っておこうか」
アプローチ 5|即時実行の約束
💬
「お互い安心して進めるためにも、早速その判断基準を一緒に作っていこう」
💡 上司のネガティブな本音 → ポジティブな言葉への翻訳
上司の本音(そのまま言ってはいけない)

「いつまでも確認ばかりしていて、自分で考えて決める力がない。もっと主体的に判断してほしい」

部下に届く「言葉の言い換え」

「W.Mさんの正確さと慎重さは、チームにとって大事な強みだよ。だからこそ、前例がない場面でも安心して判断できるように、一緒に基準を作っておきたい」

W.Mさんは「安定」「正確さ」「過去との一貫性」を重視するタイプです。前例のない状況で「もっと早く」と急かされると、間違えるくらいなら動けないという不安が強まります。正確性をまず認めた上で、一緒に判断基準を作る姿勢を示すことで、安心して次の判断に向き合えるようになります。

「これで前回より迷わず進める見通しが立ったね。この基準通りに、着実に進めていこう。」
「W.Mさんが丁寧に確認しながら進めてくれるから、次はもっと安心して判断できるはずだよ。」
「ありがとう。今日話してくれたことを踏まえて、次から一緒に基準を見直していこうね。」
💡 さいごに……

「知っているだけ」では現場では使えません。
実際の1on1を想定した実践練習で、言葉を自分のものにしましょう。

次のステップは実践!
AI部下シミュレーターで「言い換えの型」を自分の言葉でリアルに練習しましょう。
AI部下シミュレーターで練習する